第2部 化学結合-化学結合の基本的概念 -3- 分子軌道

2410 分子軌道-1-考え方
 
分子軌道の考え方の概説 項目: 分子軌道とは複数の原子核の電子軌道;分子軌道と原子軌道の関係;電子密度;時間独立型のSchrödinger方程式は定在波の波動関数を求める方程式である.
2420 
分子軌道-2-Schrödinger方程式
 
Schrödinger
方程式の作り方 項目:ハミルトン関数;量子力学演算子への変換法
2430 多電子原子のSchrödinger方程式
 
多電子原子のSchrödinger方程式で加わる項 項目:多電子原子では電子間反発エネルギーが加わる;ラプラシアン
2440 水素分子のSchrödinger方程式
 
分子のSchrödinger方程式の作り方 項目:電子エネルギー;全エネルギー;核間反発エネルギーは電子エネルギーを求めたのちに加える
2450 一般系(分子)のSchrödinger方程式
 N個の原子核,n個の電子から成る系の
Schrödinger方程式 項目:原子単位系;原子単位系を用いるとSchrödingerは単純化される;Bohr半径;hartree
2460 Schrödingerの解き方-1-LCAO分子軌道法
 分子のSchrödinger方程式の解き方としてのLCAO法 項目:Schrödinger方程式が解析的の解ける例は限られる;一般的にはLCAO法を用いる;基底関数

2470 Schrödinger方程式の解き方-2-独立電子モデル
 Schrödinger方程式を解くキーポイントは独立電子モデル 項目:独立電子モデルとは;多電子系の方程式は1電子の方程式を解くことに帰する
2480 Schrödingerの解き方-3-波動関数(分子軌道)に求められる要件 
 Schrödinger方程式の解に
物理的事実に基づく要件を課すことで具体的な解が得られる 項目:原子・分子の波動関数は定在波である;波動関数は連続,1価,有限である;波動関数は規格化されている;波動関数の2乗は電子の存在確率を表す
2490 Schrödingerの解き方-4-波動関数の求め方の手順
 波動関数の求め方の概略 項目:全電子ハミルトニアンの作り方;原子単位の導入;分軌道のLCAO表示;Schrödinger方程式に分子軌道を代入して展開;定在波の条件からエネルギーとAO係数の決定;クラメール法による連立方程式の解法;エルミート演算子
2500 計算結果の見方
 計算結果の見方の解説 項目:全電子エネルギーの求め方;結合性軌道;反結合性軌道;非結合性軌道;結合性軌道と反結合性軌道の形;電子密度;結合次数;励起状態;電磁波エネルギーの吸収
2510 Hückel分子軌道(理論
 
Hückel分子軌道の理論 項目:芳香族炭化水素;HMO法で用いられる仮定;電気陰性度の扱い
2520 HMO計算の簡便な手順
 
HMOの計算方法 項目:HMOを求める行列式の作り方;π電子エネルギーの計算法;分子図
2530 HMOの例-鎖状不飽和炭化水素
 鎖状不飽和炭化水素の計算結果の解説 項目:被占軌道;最高被占軌道;空軌道;最低空軌道;分子軌道のエネルギーと節との関係