第2部 化学結合−化学結合の基本的概念 -2-
・2210 混成原子軌道(sp混成軌道)
混成軌道の成り立ちをsp混成軌道を例に説明.項目:昇位,sp混成軌道,sp2混成軌道,sp3混成軌道,σ結 合,π結合,一重結合,二重結合,三重結合
・2220 sp2混成軌道
sp2混成軌道の成り立ちとsp2炭素原子から成る化合物を紹介.項目:結合角,120o,σ結合,π結合,炭化水素,不飽和炭化水素,黒鉛,フラーレン,カーボンナノチューブ
・2230 sp3混成軌道
sp3混成軌道の成り立ちを説明. 項目:sp3混成軌道の結合角は109.5o,飽和炭化水素
・2240 σ結合とπ結合
σ結合とπ結合の定義.項目: 軸対称,面対称,π電子,共鳴・共役,不確定性原理
・2250 混成軌道と分子の構造
混成軌道は特定の結合角を持ちまたπ結合は結合軸について回転できないので分子の構造が決まる.項目:アセチレン,エチレン,アレン
・2260 混成軌道ができる要因
原子により混成軌道ができる場合とできない場合がある.その要因を解説.原子軌道の重なり,対称の崩れ,軌道のエネルギー準位,重なり積分
・2270 N,O原子の混成軌道と非結合電子対
結合の多重性によって非結合電子対の入る混成軌道は異なる.項目:非共有電子対は混成軌道を占める,結合角のずれ,結合距離と電気陰性度
・2280 配位結合と錯体
配位結合の性質と錯体の多くは配位結合によることの解説. 項目:等価;置換基;錯体;分子間相互作用;s性
・2290 一酸化炭素(CO)の結合
COは特殊な構造を持っています.その構造の必然性を解説. 項目:COの結合は三重結合である;COのC側にも非共有電子対がある.
・2300 原子軌道の相互作用
共有結合をつくるとき,原子軌道の相互作用が起こります.相互作用の意味とエネルギーダイアグラム作成の原則を説明する. 項目:分子軌道;結合性分子軌道;反結合性分子軌道;軌道相互作用のダイアグラムとその作成の原則;反結合性軌道の役割
・2310 O2分子の基底状態
O2分子は混成軌道を経ない結合で,基底状態で3重項となります.その必然性を解説. 項目:p軌道のσ相互作用とπ相互作用;O2分子の2s軌道は結合に関与していない;Hund則;酸素分子の基底状態は3重項