1kW局免許取得までの顛末記−1
アマチュア局の最終目標は1kW局というのは大方の意見と思われますが,街中に無線局を置く場合は,大電力の近隣への影響を考えるとなかなか実現できません.その点では小生の隠棲処ではあまり問題は生じないし,上昇志向の強い小生はその方向へ向かうのは当然のことでした.
設備をそろえるのにはお金がかかりますので,順次機器を購入する計画で,まずFTDX-5000MPというトランシーバ購入しました.その下位機種であるFTDX-3000を使っていましたがトラブルで修理に出したことがあり,帰ってくるまでの約2週間は何とも“さびしい”思いをしましたので,リグの重複の必要性を感じて“この際”と思い大枚をはたきました.
次にアンプです.すでにオークションで落札した,今は亡きAmp Supply Co.というアメリカの会社のLA-1000-Aをリストアしたものがありました(リストアといっても,真空管を外しコイル,バリコン当の部品に付着したごみを取り除いただけです).幸い,インターネット上にこのアンプの取説がありダウンロードできましたので作業は簡単でした.TVの水平出力管6MJ6という真空管を4本をパラにつないでスクリーングリッドとサプレッサーを接地したアンプです(入力はカソードと第一グリッド).最大出力はSSBで1.2kWと書いてありました.その出力得るめにはAC電源が117Vまたは234Vが必要でしたので,米国仕様の工具を国内で使用するためのステップアップトランスで対応しました.LA-1000-Aの大きさは,13(H)×28(W)× 25cm(D)のコンパクトなものです.
動作はかなり安定していました.電源投入後3分で十分に安定し,使用が可能です.潜りでこれを使って電波をだし,OMさんに評価を求めたら,問題なしとのこと.このアンプを使って申請してもよかったのですが,28Mと50Mへの対応がありませんでした.28Mは何とかなるとしても50Mは無理です.どうせなら3.5Mから10Mを除く50Mまで全バンドで許可をもらいたいと思い,また,“この際おもいきって”VL-1000を購入しました.
さて,機器類はそろいましたが,現段階でも200Wまでの電力を出せるので,交信技術などを十分に修得してから,1kW局の申請をしようと考えていました.ですが,思わぬことからとんとん拍子に話が進行し開局2年で1kW局の免許を得ることになりました.Continued
to 2.
FTDX-3000
FTDX-5000MP
DMU-2000によるモニター表示
LVL-1000 on VP-1000.
LA-1000-A