“ああ野麦峠”記念館で.
これは,野麦.野麦とは笹のこと.笹は約60年に一度花が咲き結実して枯れます.写真は昭和20年ごろに出た野麦の実.笹はイネ科に属しその実も食することができます.飢饉のときに笹の実がなり命を救うという伝説があるそうです.
“ああ,野麦峠”では女工たちの悲惨な姿が映じられてました.実際は違っています.
当時の飛騨地方はものすごい田舎でした.一方諏訪地方は都会でそのため少女たちは喜んで出稼ぎに行ったのだそうです.きちんと給賃は支払われ正月には故郷へ帰ることができました.飛騨の農家にとっては唯一の現金収入であり,娘たちは作法などの教育を受け,昇進の制度もあったとのことです.
記念館の庭から乗鞍連邦を望む.