1kW局免許取得までの顛末記−4

送信系統図はこのようなものです.第一送信機(FTDX-3000),第五送信機(FTDX-5000),リニアアンプ(VL-1000)はすでに購入してありました.アンテナは3.5Mはフルサイズのダブルバズーカ,7Mもダブルバズーカ,14〜50Mは工人舎の4-エレメントVERSA Beamアンテナ(50Mは6-エレ)の3種類です.それぞれにローパスフィルタ(LPF)とコモンモードフィルタ(CMF)を取り付けます.LPFは,インターネットで公開されている技術情報をもとに入手できる最も特性のいいものでサガミエンジニアリングのHY3K-HGを2本(3.5Mと7M)とHY3K-sp6(14〜50M)また,CMFはカタログの“抜群の効果”といううたい文句に引かれて第一電波工業のCMF-2000を3本採用しました(LPFとCMF).

RTTY,FSK,PSKなどの特殊変調はPCのソフトウェアで行うのが普通ですので,PCとリグとのインターフェースが必要です.自作用の回路も公開されています(たとえばこれ)ので時間があればゆっくり楽しみながら(ほんとかな?)作成できるとは思いましたが,早急にシステムを構築する必要がありましたので,出来合いのRigExpert社のTI-7を購入しました.マニュアルに従うと接続は比較的容易でした.特殊変調送信はFTDX-3000を専ら用いると決め接続はPC <-> TI-7 <-> FTDX-3000の形にしました.

ここまではよかったのですが,VL-1000へ2つのリグFTDX-3000とFTDX-5000の接続で問題が発生しました.八重洲無線のサービス部に問い合わせたところ,VL-1000へ3000と5000の同時接続が可能であることがわかり,そのケーブルの配線図(図中,次の読み替えをする:(FT-100/FT1021 -> FTDX5000,FT-100/FT1021 PTT ->FTDX5000 TX REQ
※1S1555,1SS270などのシリコン・ダイオードを入れない. → 削除(ダイオードは入れない))も送ってもらいました.秋葉でケーブル,コネクタを購入し,震える手を抑え懸命に作成,2台のリグとエクサイターを接続し運用してみました.結果は,2つのリグの電源が両方ともONになっていないと正常に動作しない.たとえば,FDTX-3000の電源をOFFにしてFTDX-5000+VL1000ではFTDX-5000は操作と無関係にキャリア送信状態となってしまう・・などなど.八重洲無線のサービスおよびQXYさんとも相談しましたが,望む状態にはなりませんでした.QXYさんは八重洲から技術情報を取り寄せケーブルの配線図を独自に作成して送ってくださいましたが,それでも改善されませんでした.

望む状態とは,一方のリグの電源がOFFの状態で,他方のリグとVL-1000との動作が正常に動くということです.いろいろ試して,FTDX-5000とVL-1000を用いて運用するときは,FTDX-3000からVL-1000につながるALC2のケーブルをはずす,逆にFTDX-3000とVL-1000をつなぐときは,FTDX-5000のPTTへつなぐケーブルをはずすことで確実に目的の作動します.しかし,手動でケーブルの取り外しはシステムとしてはあまり恰好はよくないのでせめてスイッチ切り替えにするべく,D-subスイッチャ―を用いてなんとか解決しました(D-subスイッチャ―は全線切り替えのものでないとダメです).なお,リグにある15ピンのD-subコネクタは2列式の旧形式のものです.現在はほとんど3列形式のものが用いられていてD-subスイッチャ―も3列形式です(サンワサプライSWW-21VLN).幸い旧形式のコネクタを秋葉で見つけましたのでリグ切り替えシステムを作ることができました.これで一応,申請書に添付した送信機・送信系が完成しました.Continued to 5.