WIRES−Xを始めました−4

運用の感想

ノード局
ノード局は無線機と通信するための局で,WIRES-Xを利用するには必ず一つのノード局が必要です.同時には一つの無線機にしかつながりません.無線機を介さないでノード局から直接QSOするこはできません.このことで,HamfairでYAESUの社員にノード局から直接QSOする方法はないかと聞いたら,“ない”の答えでした.“うちは無線機の会社ですので,無線機を使ってもらわないと困るんです”だって.一つのコールサインで一つのノード局となり,デフォルトではコールサイン+NDたとえばJJ0RPU-NDとなります.このノード局名は変更することができます.また,自分のノード局は他人も使用することができます.
ルーム
ノード局と開設すると,同時にルームができます.デフォルトではコールサイン+ROOMという名前のルームですが,この名称も適当にかえることができます.ただし,このやり方だと,ルームは際限なく増えてしい,収拾がつかなくなります.デフォルトではルームはできないようにしたほうがよいと思います.

接続
ルームを介した接続
もっとも一般的な使い方は,activityが0でないルームに接続します.接続の仕方は,デジタル運用では(ハンディ)トランシーバから,自分のあるいは近くのノード局にWIRES-X(Dx)モードでアクセスし接続します.次にルームを検索してactiityの0でないルームにアクセスします.ノード局(固定局)の近くで運用する場合は,WIES-Xのコントロール画面から,特定のルームを選び,マウスの右クリックで接続を選びアクセスします.そうするとそのルームのメンバーにはりますので,そこでCQを出せば,音声信号はメンバー全員に送信されます.
Node-to-node接続
トランシーバからは,ノードIDがわかればそのIDを検索して接続します.WIRES-Xのコントロール画面からは,ノードの一覧表が表示されますので,特定のノード局を選択し,マウスの右クリックで接続を選択します.そのノード局が他のノード局とすでに接続されている場合は,接続されません.

使い心地
無線通信の場合,ノイズの中から相手の音声を聞き取るという状況が多いのですが,WIRES-Xではノイズの問題はありません(インターネットを通しているので当然ですが).ただし,音声が短い間隔で途切れるような場合があります.推測される原因はノード局のサーバの処理速度が遅い,UPnPの設定の間違いなどが考えられます.
ノード局は国内で200〜300局が常時activeです.外国局は非常に少なく,2,3局しかありません.WIRES-Xか開始されてまだ半年にも至っていませんので当然ですが,一日でも早く全世界に普及することを期待しています.
アマチュア無線の楽しみ方はいろいろありますが,そのうちラグチュー(目的のない会話)を楽しむというのがあります.WIRES-Xはその目的に適していると思います.しかも設備投資は比較的少なく,上級の資格がなくても海外とのラグチューができます.